2011年10月25日火曜日

看護師のススメ 第33話 「家族対応」

本日は休日ということで勉強日にしようと思ったのですが
なかなかエンジンがかからず、午前中はダラダラとYoutube漬けでした。
自分自身のコントロールって本当に難しい。
色んな欲求をコントロールしてうまく調整していけるようになることが成長っていうのかなと
最近思います。
だとしたら、小生はまだ3歳児です。


さて、昨日。患者様のご家族からこんなことを言われました。

「昨日の担当の看護師さんに『なんで目の周りがアザになってるの』って聞いたら
『わからない』って言われたんだ」

この患者様は現在DICの状態であり血小板値が非常に低く出血しやすい状況です。
また全身状態も悪いため、どこかにぶつけたりしていなくてもアザになったり、内出血したりします。
目の周りのアザもそれが原因だろうとアセスメントしました。

「わからない」と答えた看護師は新人看護師でした。
わからないことは悪いとは言いません。何事も経験をして覚えていくものです。
しかし、患者様の家族の立場にたって考えられなかったことは看護師として問題です。

もし…

自分の大切な人が明日死ぬかもしれない。
呼吸も苦しそうだ。こんな状況がいつまで続くんだろう。
昨日よりもいくらか体も浮腫んだ気がする。
「看護師さん、なんでこんなに浮腫んだんだい?」

「わかりません」


小生が家族だったら頭にくるだろう。それとも落胆か…
いずれにしろ極限に不安な状態で
「わからない」と言われたら正常では居られないでしょう。

完璧に答える必要はないはずです。
医師や看護師は神様ではないです。わからないことだってあります。
自分の能力のなかで誠心誠意、家族が納得できるまで話せればそれでいいと思います。
もし自分で説明ができないのであれば先輩看護師にお願いするのが正しい判断だと思います。

DICの勉強をしていても、心不全の勉強をしていても
患者様のボディイメージが変化してきたときの、家族への対応については何も書いてありません。
しかし、クリティカル領域の現場ではよく遭遇する問題です。
DICの患者様が口腔内から出血していたり、唇に気管内チューブがあたり内出血になったり
心不全末期の患者様の体が入院してきた時の倍くらい浮腫んだり。
こういった状況で自分がどれだけ家族の立場でケアを考えられるか。

この状況を当たり前と思ってはだめです。
論理的なアセスメントが完璧でも
人間的なアセスメントができない看護師は最低だと思います(あくまで小生の看護感です)


認定看護師や専門看護師を目指すことも大切ですが
小生はまず人間的な看護師でありたいと思いました。

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