2011年9月12日月曜日

看護師のススメ 第17話 「前進」

昨日、やっと先輩に伝えられました。
今年、認定看護師を受験すること。

「正直、悔しい。でもやるなら頑張れ」
と本音を言ってくれたその言葉が嬉しかった。
たくさんのアドバイスもしてくれました。

小生がICU・CCUの世界に飛び込んで今年で7年目・・・
常に自分の前にいたこのH氏という先輩の存在。

超適当(今の新人とは比べ物にならないほど)で超やる気のない看護師だった小生に
重症患者を看護・管理することのやりがいを教えてくれたのはこの人だろう。

たしかに最近ではH氏は「仕事が適当だ」「責任感がない」と周りから言われ、
小生自身、仕事に対する熱さが無くなってしまったH氏に落胆したりもした。

しかし、昨日。
認定看護師の話を切り出した時のH氏の目は、
数年前のような輝きと鋭さを持っていた。

どこにいても仕事の話をしていた。
キャンプの時も、朝方まで飲んでいた時も・・・

急変があれば、誰よりも早く駆けつけていた。
驚くほど冷静で、驚くほど的確。
心臓マッサージをするあの大きな背中が忘れられない。

ICUの重症患者の状態は常に頭に入っていた。
こちらから状態を相談する前に、H氏が心配してきてくれていた。
気がつけば、二人でモニターを見ながら熱く語っていた。

一番重症な患者は、当たり前のようにH氏が担当だった。
絶対的な信頼、圧倒的な経験の差・・・
悔しくて、悔しくて・・・そして羨ましくて・・・
H氏のような存在になりたいと死ぬほど勉強した。


小生にとってH氏はそうゆう存在だ。



誰かの人生を変えられるほどの力を小生が持っているとは思わない。
そこまで、うぬぼれてもいない。
でも、変えるきっかけにくらいはなれるだろうか。


今の後輩たち
彼・彼女らはICUでの仕事に目標をもてているだろうか?
畏怖と敬意をもった先輩が存在するだろうか?

何の目標もなくただ日々の業務をこなしている。
学習もしない。
先輩とカンファレンスもしない。
だたそつなく、波風を立てず、経験年数だけ増えていく。


しかし、そういった現状を作っているのは小生たち、先輩に魅力がないからだろう。
明確な目標を示してあげれてないからだろう。

問題は山積している。

だからこそ進もう。

前進することでしか、後ろに道は作れない。

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