2011年4月20日水曜日

看護師のススメ 第4話 「業者さん、デモ機持ってきてくれないかな?」

今日は休みです。

休日を利用して勉強会の資料をまとめていました。

当ICUの問題点として2~4年目看護師の伸び悩みがあります。
(もちろんそれ以上の経験年数の看護師も伸び悩んでますが・・・汗)
そこで今年から2~4年目の看護師に対しても新人とは別枠で定期的に勉強会を開催していくことにしました。
まぁ、勝手に決めたんですが。笑

少しは呼吸療法認定士の資格を生かした勉強会をと思い
人工呼吸の管理に関する内容にしました。

題して
「今さら聞けない人工呼吸 ~素敵な先輩になるために~」

後輩に聞かれて答えられずに「ぎくっ!!」とするようなことをまとめてみました。
これで少しは勉強に興味を持ってくれるといいんですが・・・

その勉強会の資料から少しおまけの項目を。
「初めての人工呼吸器 鉄の肺」についてです

おまけ:最近の話題「こんなこと知ってると素敵な先輩!」
人工呼吸器の初め
「鉄の肺」 1940年代にポリオ大流行。 
患者の首から下を気密タンクに入れ、タンク内を間歇的に陰圧にする。タンク内を陰圧(にすると、患者の胸郭が広げられて吸気がおこり、平圧に戻すと胸郭の弾性によって肺がしぼんで呼気がおこる。これによってポリオによる呼吸不全を治療した。
言うなれば「体外式陰圧人工呼吸器」





























 


気管内挿管をし人工呼吸をおこなう現在の「陽圧換気」に比べれば時代遅れ?
70年以上たった現在の「鉄の肺」
体外式陽陰圧人工呼吸器BCV RTXIMI株式会社)
通常の陽圧式人工呼吸器とは違う、そして鼻マスク式人工呼吸器とも異なる体外式人工呼吸器。限りなく生理的な呼吸に近く、挿管がいらないため会話が可能。陽圧による呼気と陰圧による吸気を行う人工呼吸器。急性期領域においては、主に喀痰促進にクリアランスモードや、ウィーニング促進として持続陰圧の使用、また慢性期領域においては、持続陰圧やコントロールモードが使われてる。単体での使用、陽圧式人工呼吸器との併用。
肺を拡張する持続陰圧モード
キュイラス内を持続的に陰圧にすることで、患者さんの肺気量(FRC)を増加する。陽圧式人工呼吸器のCPAPと同様の効果となる。

 確実な換気を実現するコントロールモード
設定換気回数、IE比、呼気圧による調節呼吸が行われ、必要とされる換気を確実に行う。

 補助呼吸ができるトリガモード
自発呼吸に対して、設定IE比・吸気圧・呼気圧・呼吸回数による補助呼吸が行われる。

 自発呼吸に同調するシンクロモード
患者さん自身の吸気時間・呼気時間に合わせて、吸気圧・呼気圧による補助呼吸が行われる。自発呼吸に完全な同調を行う。

喀痰を促進するクリアランスモード
最大1200/分のバイブレーションをかけることが可能です。バイブレーションとコフモード(擬似咳)の2種類のモードを交互に胸郭に直接かけることによって、痰の排出を促進する。 

時代は進んでますね。
単独での人工呼吸器での使用もできますが
それ以上に他の人工呼吸器の補助、肺理学の一環として素晴らしい効果が期待できそうです。

このBCVのRTX、学会でデモを見てからずっと気になっているんです。
うちには入らないだろうな・・・
人工呼吸器だって未だにVCVだし・・・涙

業者さん、デモ機持ってきてくれないかな?

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